選ばれ続けるサロンにするためのインテリアコーディネート
店舗の設計のご依頼で多いのがサロン様です
その中でもネイルサロンさんが一番多いです
ありがたいことに、どのサロン様も予約で埋まっている繁盛店さま
もちろん大前提として、お店の技術・内容の質が良いというのがありますが、
インテリアの面から私なりに人気のサロンにする方法をまとめました
ネイルサロンやフェイシャルサロンは
子育てや仕事に忙しく頑張っている女性を美しくする場所
頑張っている女性たちを美しく、いい感じにすることで、
社会全体が明るくなると思います
よかったら参考にしてみてくださいね!
予約のとれない人気のネイルサロンのつくり方 5つのポイント
- 動線を考えたレイアウト
- きちんとプランした収納
- コンセントの位置とメンテナンス性
- 照明の効果と居心地
- カラースキームをデザインしておしゃれな空間
1.動線を考えたレイアウト
ケース1
縦長の形のオフィスをネイルサロンにする
before
after
あらかじめきちんと動線を想定して、
家具の配置、収納の配置など決め込んでリノベーションしています
限られたスペースの場合はきちんと決めておくことはとっても大切
あっという間にグチャグチャモノで溢れたり
お客様にとっては非日常空間で思いっきり神経を伸ばしていただく場所
当然「また来たい!」というリピートにもつながります
床と天井は1種類にして統一感をもたせ、
壁紙を貼り分けることで空間をゾーンニングしています
入隅ではない、平面で壁紙を貼り分ける場合は、
写真のようにモールディングなどの見切り材で区切ると効果的です
ケース2
正方形の空間をネイルサロンにする
before
after
Plan
意外とレイアウトが難しいのが四角い空間
細かくスタッフの動き、お客様のシュミレーション、作業の動線などを確認して
貴重なスペース
無駄な空間を作らないようにして有効活用することと、
複数客席の場合はお客様どうしの目線にも気を遣うと居心地がよくなります
逆にスタッフ同士はお互いの作業状況がわかると
「あ、あのお客様はもうちょっとかかりそう・・」などがわかるので、
お店のマネージメントにも役立ちます
スタッフどうしが気持ちよくコミュニケーションがとれると、毎日のお仕事も愉しくなります
これ、実はとっても大切だと思っています
ケース3
物件のポテンシャルを活かす
before
after
写真のような狭い空間も、考えようによってはとってもポテンシャルの高い空間です
例えば施術前のカウンセリングルームにしたり
注意点は、
目線を遮る必要がある場合は、
できるだけ薄くて視線がカットできるカーテンにする
写真のようにガラスのテーブルなど、軽やかにする工夫や
照明器具をできるだけ端に寄せるなどで
圧迫感が出ないように気をつけて
ケース4
動きをシュミレーションする
こちらはヘアサロンさんのインテリア設計をしたとき
限られたスペースに配置したかったので、徹底的に動きを確認
2.きちんとプランした収納
まず、種類や量など、きちんと拾い出すこと
ここをだいたいにしてしまうと、結局無駄なスペースが生まれることになります
スタッフの共有材料やサンプル、
おしぼりウォーマーなどは共有できるようにするとストレスフリーな空間に
全員がお客様との会話を途切れさすことなく取りに行けると
お客様の満足度もアップします
収納棚やバスケットのサイズの確認と、コンセントは作っておくなどが大切
専用品は全て何も動かなくても手が届く範囲にあると良いです
お客様との空間や会話に集中できると、ワクワクが途切れないから
写真のネイルテーブルはお客様と一緒に相談してデザインしました
両サイドにコンセントをつけたのですが、やはりとても使いやすいそうです
ネイルって、意外とコンセントが必要なんですね
こちらは空調の配管がある面に収納を作りたかったため、
右端だけ奥行きを浅くしました
天版はそのまま伸ばしています
before
ヘアサロンさんのように特殊なものを大量に収納したい場合も
特注家具や特注什器でキチンとプランすると、
無駄なスペースがなくなって、使い勝手が断然良くなります
after
3.コンセントの位置とメンテナンス性
足元の床に配線コードなどがあると、
イスをひくたびに”ガタン、ガタン”
これはとってもストレス
足元はいつもスッキリ
メンテナンスも楽になります
そのためにレイアウトを決めて、コンセントの位置をきちんと決めておくことは
とても大切なんです
出来上がって、使い始めてから
ここにコンセント欲しかったな・・・
もちろん見た目を気にしなければ増やすことはできるけど、
最初にキチンと決めておけば無駄なことにもならないです
ついでに・・
写真は店舗用のクッションフロア
凹みや傷にも強く、こういう色にしておけば汚れも目立ちにくいです
4.照明の効果と居心地
写真は施術室と廊下の間、トイレの前のスペース
あえて暗めに照度を落としてあります
施術前や施術途中でトイレに行かれる時
明るい空間に出ると、ハッと現実に戻ってしまいます
サロン滞在中はあくまでもサロンの世界観に包まれて
ゆっくりと愉しんでもらう
そうすることで、「また来たい!」サロンになります
レセプション奥のカーテンに光が当たるようにダウンライトを設置しています
こうすることで少ない照明器具で効果的に明るくなります
またウォールウォッシャーにするとドラマティックな雰囲気も生まれます
奥が明るいとサバンナ効果と言って、人間の本能的に引き寄せられる効果があります
お店のエントランスなどでは是非使いたい効果ですね
5.カラースキームをデザインしておしゃれな空間
使う家具、小物なども含めて、
壁、床、天井、建具(ドアや窓)、トイレまで
全体のバランスを考えて決めることが大切です
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